洗濯板がないときの部分洗い
襟や袖口の黒ずみを落としたい、泥汚れの体操服を洗いたい、洗濯機では落ちない汚れがある――洗濯板の代用品は家にあるもので用意できます。洗濯板がしているのは「布を凹凸に押し当ててこすり、繊維の奥の汚れをかき出す」ことなので、適度な凹凸があって布を傷めないものがあれば代わりになります。
| 使えるもの | おすすめ度 | 近いポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ゴム手袋の凹凸面 | ★★★★★ | 手にはめてこすれて力が入る | 強くこすると生地が傷む |
| 使い古しの歯ブラシ | ★★★★★ | 襟・袖口の細かい汚れに届く | 硬い毛は繊維を切る |
| すりガラス調の風呂桶・洗面器 | ★★★★☆ | 面が広く大きな汚れに使える | 滑りやすく力が逃げる |
| 布と布をもみ合わせる | ★★★☆☆ | 道具が一切いらない | 力が分散して落ちにくい |
| 市販の洗濯板 | ★★★★★ | 本格的 | 素材で硬さが変わる |
洗濯板の代用品の選択肢
ゴム手袋の凹凸面
最も実用的な代用品です。食器用のゴム手袋の手のひら側には滑り止めの凹凸があり、これが洗濯板の役割を果たします。手にはめたまま汚れた部分をこすれるので、力の加減もしやすく、場所も選びません。
凹凸が浅いので洗濯板ほどの力はありませんが、襟や袖口の皮脂汚れには十分です。強くこすると生地が毛羽立つため、泡を立てて滑らせるようにこすってください。手も濡れず、洗剤が直接肌に触れないのも利点です。
使い古しの歯ブラシ
襟の内側、袖口、ポケットの縁といった細かい部分には歯ブラシが最も届きます。毛先が汚れをかき出すので、点で狙う汚れには洗濯板より有効です。
硬い毛のブラシは繊維を切るので、毛先が柔らかくなった使い古しが向いています。こするときは一方向に動かし、往復させないでください。デリケートな素材では、ブラシではなく指で押し洗いに切り替えます。
すりガラス調の風呂桶・洗面器
底や側面に細かい凹凸があるプラスチック容器は、面の広い洗濯板として使えます。中に水と洗剤を張って、そのまま容器の内側に布を押し当ててこすれます。
表面が滑らかな容器では凹凸がなく効果がありません。また濡れると滑るので、容器を膝で押さえるか、滑り止めマットの上に置いてください。衣類より容器のほうが傷むことがあるので、大切な容器は避けます。
布と布をもみ合わせる
道具を何も使わない方法です。汚れた部分を内側にして布を折り、布同士を擦り合わせます。繊維で繊維をこするので生地を傷めにくく、デリケートな衣類にも使えます。
力が分散するため、頑固な汚れには時間がかかります。先に洗剤を塗って10分ほど置き、汚れを浮かせてからもむと効率が上がります。ウールやシルクでは縮むので、押し洗いだけにとどめてください。
市販の洗濯板
プラスチック製、木製、シリコン製があり、凹凸の深さと硬さが違います。小型のものは洗面台に置いて部分洗いに、大型のものはつけ置きと併用して使えます。携帯用の折りたたみ式は旅行にも向いています。
木製は使用後によく乾かさないとカビます。プラスチック製は硬いので、デリケートな衣類では力加減に注意してください。凹凸の深いものほど汚れは落ちますが、生地への負担も大きくなります。
洗濯板の代用品を使うときのコツ
- 先に洗剤を塗って置く:10分ほど置いて汚れを浮かせると、こする力が半分で済む。
- ぬるま湯を使う:皮脂汚れは30〜40度で落ちやすい。熱湯はたんぱく質汚れを固める。
- 一方向にこする:往復させると繊維が毛羽立つ。
- 素材を確認する:ウール・シルク・レーヨンはこすらず押し洗いにする。
- 色落ちを端で試す:濃い色の衣類は、目立たない場所でこすって確認する。
シーン別に見る洗濯板の代用品のおすすめ
襟・袖口の黒ずみを落としたい
使い古しの歯ブラシが最も効果的です。洗剤を塗って10分置いてから、一方向に軽くこすります。広い範囲ならゴム手袋の凹凸面に持ち替えると、手早く進みます。
泥汚れの体操服・靴下を洗いたい
ゴム手袋の凹凸面で全体をこするのが向いています。泥は先に乾かして落とし、残った色素を洗剤とともにこすり出します。面の広い風呂桶の内側を使えば、一度に広い範囲を処理できます。
デリケートな衣類の部分汚れを落としたい
布と布をもみ合わせる方法だけにしてください。ブラシや凹凸のある道具は繊維を傷めます。洗剤を塗って置いてから、指先で優しく押し洗いするのが安全です。
