チャコペンがないときの布への印のつけ方
裾上げの線を引きたい、型紙を布に写したい、刺繍の下絵を描きたいのにチャコペンがない――チャコペンの代用品は家にあるもので間に合います。チャコペンがしているのは「布の上に、作業中は見えて仕上がりでは消える印をつける」ことなので、布に線が引けて、あとで消せるか隠せるものがあれば代わりになります。
| 使えるもの | おすすめ度 | 近いポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 鉛筆・シャープペン | ★★★★★ | 細い線が正確に引ける | 洗っても完全には消えない |
| 固形石鹸 | ★★★★★ | 濃い色の布にはっきり見え、洗えば消える | 細い線は引けない |
| 水性ペン | ★★★★☆ | 見やすく描きやすい | 色が残ることがある |
| 針・ヘラで跡をつける | ★★★☆☆ | 何も残らない | 薄い布は傷む・時間で消える |
| 市販のチャコペン | ★★★★★ | 本格的 | 水で消える・時間で消えるなど種類を選ぶ |
チャコペンの代用品の選択肢
鉛筆・シャープペン
最も手軽で、細い線が正確に引けます。型紙を写す、縫い線を引くといった作業には十分です。Bや2Bなど柔らかい芯のほうが布に引っかからず、薄い力で線が出ます。
洗濯しても薄くなるだけで、完全には消えません。印は必ず布の裏側か、縫い代の内側など仕上がりで隠れる部分につけてください。白や淡い色の布の表に使うのは避けます。濃い色の布には見えないので、次の石鹸と使い分けます。
固形石鹸
濃い色の布に向いています。薄くなって使いにくくなった固形石鹸の角で線を引くと、白い線がはっきり見えます。洗濯すれば完全に消えるので、表側に印をつけても問題ありません。
太い線になるため、細かい型紙の写し取りには不向きです。石鹸は乾いたものを使い、湿っていると布に染み込んで跡になることがあります。角が丸くなったらカッターで削ると、細い線が引けるようになります。
水性ペン
刺繍の下絵や、曲線のある型紙を写すときに描きやすい道具です。子ども用の水性サインペンなど、水で落ちるタイプなら、作業後に水洗いすれば薄くなります。
完全に消えない製品もあり、布の種類によっては色が残ります。必ず端切れや目立たない部分で試してから使ってください。消す前にアイロンをかけると熱で定着してしまうので、印が消えてからアイロンをかけます。「こすると消えるペン」も熱で消えますが、冷えると戻ることがあるため、同様に裏側や縫い代に使うのが安全です。
針・ヘラで跡をつける
何も残したくないときの方法です。針の頭や目打ちの先、竹製のヘラで布を押さえながらなぞると、折り目のような線が残ります。縫い線や折り線を一時的に示すのに使えます。
線は時間がたつと消えるので、印をつけたらすぐに縫ってください。薄い布や目の詰まった布は跡が残ることがあり、ニットは引っかかって傷みます。厚手の綿や麻など、しっかりした布に向いています。
市販のチャコペン
水で消えるタイプ、時間がたつと自然に消えるタイプ、粉チャコを線状に出すタイプがあります。白・黄色・青などの色があり、布の色に合わせて選びます。
自然に消えるタイプは、作業に時間がかかると途中で消えてしまいます。水で消えるタイプは、消す前にアイロンをかけると定着するので、順番に注意してください。粉チャコは触ると落ちやすい反面、跡が残りません。
チャコペンの代用品を使うときのコツ
- 必ず試し書きをする:端切れか縫い代で、消えるかどうかを先に確認する。
- 印は裏側か縫い代に:消えなくても仕上がりに出ない場所につける。
- 布の色で道具を変える:淡い布は鉛筆、濃い布は石鹸が見やすい。
- 消してからアイロン:熱で定着する印が多い。消えたことを確認してからかける。
- 定規を当てる:直線は定規を当て、布を引っ張らずに引くと正確になる。
シーン別に見るチャコペンの代用品のおすすめ
ズボンやスカートの裾上げの線を引きたい
濃い色なら固形石鹸、淡い色なら鉛筆が向いています。折り返す位置は裏側に印をつけるので、多少残っても外からは見えません。定規を当てて、何か所か点を打ってから線でつなぐとずれません。
型紙を布に写したい
鉛筆が最も正確です。柔らかい芯で軽く引き、印は裁断線の内側(縫い代側)につけます。濃い色の布には石鹸を削って細くしたものを使ってください。
刺繍の下絵を描きたい
水で落ちる水性ペンで、必ず端切れで試してから描いてください。刺繍で線が隠れる部分だけに描き、仕上がったら水洗いして乾かし、その後にアイロンをかけます。細い線が必要なら、鉛筆で薄く描く方法もあります。
