裁縫セットがないときの応急処置
出かける直前にボタンが取れた、ズボンの裾がほつれた、縫うのが苦手で道具も持っていない――家にあるもので当面はしのげます。求められているのは「布と布を留める」ことなので、縫う以外の方法でも目的は果たせます。
| 使えるもの | おすすめ度 | 近いポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 安全ピン | ★★★★★ | その場で確実に留まる | 外から見えると目立つ |
| 裾上げテープ・両面テープ | ★★★★★ | 縫わずに裾を仕上げられる | 洗濯を繰り返すと剥がれる |
| 布用ボンド | ★★★★☆ | ボタンも留められる | 乾燥時間が必要 |
| ホチキス | ★★☆☆☆ | 今すぐ留められる | 肌に当たると危険で生地も傷む |
| 市販の裁縫セット | ★★★★★ | 本格的 | 100円ショップでも揃う |
代用品の選択肢
安全ピン
応急処置として最も頼れる方法です。取れかけたボタンの代わりに前を留める、ほつれた裾を内側で留める、破れた部分を裏から挟むといった使い方ができます。付け外しが早く、その日一日は確実に持ちます。
外から見える位置に使うと目立つので、必ず生地の裏側から留めてください。ピンが開くと肌を刺すので、留め具がしっかり閉じるものを選び、子どもの服には使わないほうが安全です。
裾上げテープ・両面テープ
アイロンで接着する裾上げテープは、ズボンやスカートの裾を縫わずに仕上げられます。折り返した内側にテープを挟んでアイロンを当てるだけで、見た目は縫った場合とほとんど変わりません。急な直しにも、裁縫が苦手な人にも向いています。
洗濯を繰り返すと剥がれてくるので、恒久的な直しには向きません。両面テープでも一時的には留まりますが、体温と汗で弱るため一日限りと考えてください。アイロン不可の生地には使えないので、洗濯表示を確認します。
布用ボンド
布専用の接着剤なら、ボタン付けやほつれ止め、小さな破れの補修ができます。ボタンの穴に少量流し込んで生地に押し付ければ、縫わずに固定できます。洗濯にも耐えるものが多く、代用品のなかでは持ちが良い方法です。
完全に乾くまで数時間かかるので、出かける直前には間に合いません。塗りすぎると生地が硬くなり、表に染み出すこともあるので、少量を裏側から使ってください。
ホチキス
紙用のホチキスで布を留める方法もありますが、おすすめはしません。今すぐ留めたいときの最後の手段です。
金具が肌に当たると傷になり、洗濯機に入れるとさびて生地を汚します。生地に穴が残り、後から縫い直すときの傷にもなります。どうしても使う場合は、内側から留めて金具の足が肌に触れない向きにし、その日のうちに外してください。
市販の裁縫セット
針と糸、はさみ、糸通し、ボタンが一通り入った携帯用のものが100円ショップでも手に入り、旅行用の小型セットはポーチに入る大きさです。ボタン付けを一度覚えれば数分で終わる作業なので、代用でしのぐより、一式を用意しておくほうが結局は手間が少なくなります。
使うときの注意
- 裏側から留める:安全ピンもボンドも、表に出ると見た目が落ちる。
- 洗濯表示を見る:アイロン不可の生地に裾上げテープは使えない。
- 肌に当たる金具は避ける:ピンやホチキスの足が肌に触れる向きにしない。
- 大切な服は無理をしない:スーツや礼服は洋服直しの店に出したほうが確実。
シーン別のおすすめ
出かける直前にボタンが取れた
安全ピンで前を留めるのが最も早い方法です。ボタン自体を付け直したいなら布用ボンドですが、乾燥に時間がかかるので今日は無理をしないでください。取れたボタンは失くさないようポケットに入れておき、帰宅後に縫い直すか店に頼みます。
ズボンの裾がほつれた・丈が長い
裾上げテープが最適で、仕上がりも縫った場合に近くなります。折り返してテープを挟み、アイロンを当てれば10分ほどで完成します。長く履くつもりの一本なら、洋服直しの店に出せば正式に仕上がるので、テープはそれまでのつなぎと考えるのも手です。
子どもの服の名前つけ・ゼッケン
布用ボンドかアイロン接着シートが扱いやすい方法です。安全ピンは外れて肌を刺す恐れがあるので、子どもの服では避けてください。ゼッケンは洗濯で剥がれやすいため、四隅だけでも縫い留めておくと安心です。
