靴磨きセットがないときの手入れ
明日の面接までに革靴をきれいにしたい、クリームを切らしている、道具一式を揃えるほどでもない――家にあるもので応急の手入れはできます。靴磨きがしているのは「汚れを落とし、油分を補い、表面を整えて光らせる」ことなので、この3つを分けて考えると代わりになるものが見つかります。
| 使えるもの | おすすめ度 | 近いポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ハンドクリーム | ★★★★★ | 油分を補い、つやが出る | 色付きの革には少量で試す |
| ワセリン | ★★★★☆ | 保革と防水を兼ねる | 付けすぎるとベタつく |
| 使い古しのストッキング | ★★★★★ | 磨き布として優秀 | ほつれた糸が引っかかる |
| 使い古しの歯ブラシ | ★★★★☆ | 縫い目の汚れをかき出せる | 力を入れると革を傷める |
| 市販の靴磨きセット | ★★★★★ | 本格的 | 革の色に合わせて選ぶ |
靴磨きの代用品の選択肢
ハンドクリーム
革靴の応急手入れとして最も効果がある代用品です。油分と保湿成分が革になじみ、乾いて白っぽくなった表面にしっとりとしたつやが戻ります。米粒ほどの量を布に取り、薄く伸ばすように塗り込んでください。
注意したいのは量で、たっぷり塗るとベタついてホコリを呼びます。また、香料や着色料を含むものは革にシミを作ることがあるため、まず靴の内側など目立たない場所で試してください。スエードやヌバックなど起毛素材には使えません。
ワセリン
純度が高く余計な成分が入っていないので、革との相性が良い代用品です。保革と同時に薄い油膜ができ、簡易的な防水効果も期待できます。雨の日の前にひと塗りしておくと安心です。
油分が強いため、付けすぎると表面がベタつき、かえってホコリが付きます。ごく少量を布に伸ばしてから塗り、最後に乾いた布で余分を拭き取ってください。こちらも起毛素材には向きません。
使い古しのストッキング
磨き布としては市販のクロスに引けを取りません。化繊のなめらかな表面が革をやさしく磨き、仕上げの空拭きで驚くほどつやが出ます。破れて履けなくなったものを取っておくと重宝します。
伝線してほつれた部分は糸が引っかかるので、切り落としてから使ってください。古いTシャツの綿生地も同様に使えます。色移りを防ぐため、濃い色の布は避け、白か淡い色のものを選びます。
使い古しの歯ブラシ
靴底との境目や縫い目に入り込んだ泥やホコリは、布では取れません。乾いた歯ブラシで軽く払うように動かすと、細部の汚れがきれいにかき出せます。
毛先が硬いものは革の表面に細かい傷を付けるので、使い込んで毛先が柔らかくなったものが向いています。強くこすらず、あくまで払う程度の力で動かしてください。
市販の靴磨きセット
汚れ落とし(クリーナー)、栄養補給(乳化性クリーム)、つや出し(ワックス)、ブラシ、クロスが基本構成です。長く履く革靴なら、専用品のほうが仕上がりも革の持ちも明らかに上回ります。
クリームは革の色に合わせて選んでください。無色(ニュートラル)なら色を選ばず使えます。月1回程度の手入れで、革の乾燥やひび割れを大きく防げます。
靴磨きの代用品で磨くときのコツ
- まずホコリを落とす:汚れの上からクリームを塗ると、汚れを塗り込むことになる。
- 量は「少なすぎるくらい」:足りなければ足せる。付けすぎは拭き取るしかない。
- 目立たない場所で試す:代用品は革との相性が読めない。内側やかかとの裏で確認する。
- 最後に乾いた布で空拭き:余分な油分を取ると、つやが出てベタつかない。
- 起毛素材には使わない:スエード・ヌバックに油分を塗ると質感が戻らなくなる。
シーン別に見る靴磨きの代用品のおすすめ
明日までに革靴をきれいにしたい
ハンドクリームとストッキングの組み合わせで十分に形になります。乾いた布でホコリを払い、ハンドクリームを薄く塗り、ストッキングで磨く。この3ステップで、乾いて白っぽくなった革につやが戻ります。
雨の日に備えたい
ワセリンが向いています。薄く塗って余分を拭き取れば、水をはじく油膜ができます。ただし完全な防水ではないので、本格的な雨には防水スプレーか長靴を使ってください。
長く履く靴を手入れしたい
この用途は市販のセットをおすすめします。代用品はあくまで応急処置で、革の栄養補給という点では専用のクリームに及びません。月1回の手入れで寿命が大きく変わります。
