料理用ハケがないときの塗り方
照り焼きのたれを塗りたい、パイに卵液を塗る工程でハケがないことに気づいた、フライパンに油を薄く引きたい――料理用ハケの代用品は家にあるもので間に合います。料理用ハケがしているのは「少量の液体を、食材や調理面に薄く均一に広げる」ことなので、液体を含ませて広げられるものがあれば代わりになります。
| 使えるもの | おすすめ度 | 近いポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|
| スプーンの背 | ★★★★★ | たれを広げるだけなら十分 | 繊細な塗り分けは難しい |
| キッチンペーパー | ★★★★★ | 油を薄く引くのに最適 | たれは吸われて無駄が出る |
| 菜箸にペーパーを巻く | ★★★★☆ | ハケに近い形で塗れる | 熱いものに使うと外れやすい |
| 霧吹き | ★★★☆☆ | 水や油を均一に吹ける | 粘度の高いたれは出ない |
| 市販の料理用ハケ | ★★★★★ | 本格的 | 毛の素材で手入れが違う |
料理用ハケの代用品の選択肢
スプーンの背
最も手軽な方法です。たれや溶き卵をスプーンですくって食材に落とし、スプーンの背で押し広げます。照り焼きやみたらしのように、たれの量が多くて全体に絡めればよい料理なら、ハケと仕上がりはほぼ変わりません。
パイの縁だけに卵液を塗るような細かい作業には不向きです。また、スプーンの背で強くこすると、生地の表面が崩れたり、焼き途中の食材が動いたりします。液をのせてから軽くなでる程度に抑えてください。
キッチンペーパー
フライパンや卵焼き器に油を薄く引くときは、キッチンペーパーが最も向いています。小さく折りたたんで油を少量含ませ、調理面をなでるように広げると、余分な油が残らずムラも出ません。
たれや卵液はペーパーに吸われてしまい、食材に移る量が減ります。油以外の液体には向きません。熱したフライパンに使うときは、ペーパーを菜箸やトングでつまみ、指を近づけないようにしてください。
菜箸にペーパーを巻く
キッチンペーパーを細長く折り、菜箸の先に巻いて輪ゴムで留めると、即席のハケになります。先端をほぐせばたれを含ませて塗れるので、焼き鳥や魚の照り焼きの仕上げにも使えます。
巻きが緩いと、熱い食材に触れたときに外れます。輪ゴムを2か所で留めるか、ペーパーの端を内側に折り込んで固定してください。使い捨てなので、たれを塗った後は洗わずにそのまま捨てられるのが利点です。
霧吹き
水や油を均一に吹きかけたいときに使えます。パン生地の表面を湿らせる、焼く前のピザ生地にオリーブオイルを薄くかける、といった用途ならハケより均一になります。食品用のスプレーボトルを使ってください。
たれや溶き卵のように粘度のあるものは詰まって出ません。油を入れた霧吹きはノズルが目詰まりしやすいので、使用後はぬるま湯で洗います。掃除用など食品以外に使った霧吹きは、においや成分が残るため使い回さないでください。
市販の料理用ハケ
シリコン製と毛(天然毛・ナイロン)製があります。シリコンは洗いやすく食洗機にも対応するものが多い一方、液の含みは毛製より少なめです。毛製は含みがよく薄く伸ばせますが、毛が抜けて料理に入ることがあります。
毛製はたれの糖分が根元に残るとにおいや固まりの原因になるので、使用後すぐにぬるま湯で洗い、毛先を下にして乾かします。油用とたれ用で分けておくと、においが移りません。
料理用ハケの代用品を使うときのコツ
- 液は少量ずつのせる:一度にかけると垂れて焦げる。数回に分けて塗り重ねる。
- 熱いものには使い捨てで:ペーパーや菜箸ハケは焼き途中でも気にせず使える。
- 油はペーパー、たれはスプーン:液の種類で道具を変えると失敗が減る。
- 塗る前に表面の水気を取る:濡れていると液が弾かれてムラになる。
- 生地には触れすぎない:パイやパンの生地は何度もなでると膨らみが悪くなる。
シーン別に見る料理用ハケの代用品のおすすめ
照り焼きや焼き鳥にたれを塗りたい
スプーンの背で十分です。たれを落として背で広げ、焼いて乾いたらもう一度重ねると、ハケで塗ったときと同じ照りが出ます。細かく塗り分けたいなら、菜箸にペーパーを巻いた即席ハケを使ってください。
パイやパンに卵液を塗りたい
菜箸にペーパーを巻いた即席ハケが向いています。卵液を含ませ、生地の表面を軽くなでるように塗ります。縁からはみ出すと焼き色がまだらになるので、少量ずつ丁寧に塗ってください。
フライパンに油を薄く引きたい
キッチンペーパーが最適です。小さく折って油を含ませ、菜箸でつまんで調理面をなでます。油を減らしたいときは霧吹きに入れて吹きかけると、さらに薄く均一に広がります。
