缶切りがないときの缶詰開け
もらい物の缶詰がプルタブなしだった、防災備蓄の缶詰を開けたいのに缶切りが見つからない、キャンプ先で忘れた――家にある道具でフタは開けられます。「缶のフチを金属でこすって摩耗させる」か「点で穴を開けてつなげる」の2方式があります。
| 使えるもの | おすすめ度 | 近いポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|
| スプーン | ★★★★★ | 家に必ずあり安全性も高め | 手が疲れる |
| マイナスドライバー+ハンマー | ★★★★☆ | 硬い缶でも確実 | 切り口が荒れる |
| ハサミ(先端) | ★★★☆☆ | 点で開けてつなげる | 刃こぼれ・ケガ注意 |
| コンクリートでこする | ★★★☆☆ | 道具ゼロの屋外向け | 金属粉の混入に注意 |
| 市販の缶切り(100円ショップ) | ★★★★★ | 本格的 | 常備推奨 |
開け方の選択肢
スプーン
大きめの金属スプーンの先端を缶のフチの内側に強く押し当て、同じ場所を小刻みに前後へこすり続けると、摩擦でフタが薄くなりやがて穴が開きます。穴が開いたらスプーンを差し込み、フチに沿って少しずつ切り進めれば一周できます。
時間は5〜10分と根気が要りますが、家に必ずある道具で刃物を使わないぶん安全性が高いのが利点。ステンレスなど硬めのスプーンを選び、持ち手をタオルで包むと力が入れやすくなります。
マイナスドライバー+ハンマー
マイナスドライバーの先端を缶のフチ内側に当て、ハンマーで軽く叩いて穴を開ける方法。穴を数ミリ間隔で連続して開けていき、ミシン目状につなげてフタを起こします。
硬い缶でも確実に開く反面、切り口がギザギザに荒れるので、開けた後のフチには絶対に指を触れないこと。作業前にドライバーは洗剤で洗い、清潔な状態で使ってください。
ハサミ(先端)
キッチンばさみや工作ばさみの先端(片刃)を缶のフチ内側に垂直に立て、上から手のひらで押し込んで穴を開け、テコの要領で少しずつ切り進める方法。ドライバーがない家庭での次善策です。
刃が滑るとケガに直結するため、缶を濡れ布巾の上に置いて固定し、押す手に軍手をはめて作業を。ハサミの刃こぼれの可能性があるので、高価なハサミは使わないでください。
コンクリートでこする
缶を逆さにして、コンクリートの平らな面に押し付けて円を描くようにこする方法。フタの巻き締め部分が摩耗すると接合が緩み、手やスプーンでフタを外せるようになります。サバイバル・防災テクとして海外でも定番です。
こすった後は金属粉や汚れが混入しないよう、フタ周りを拭ってから開けること。中身が液体の缶詰は開いた瞬間にこぼれやすいので、平らな場所で慎重に。
市販の缶切り(100円ショップ)
ダイソー・セリアで缶切り単体が100円、栓抜き・コルク抜き一体型のマルチオープナーも100〜300円。防災リュックにも1本入れておくと停電時の備蓄缶詰に対応できます。回転式(1000円前後)なら力の弱い人でもスムーズです。
使うときのコツ
- 切り口に触れない:代用開缶の切り口は缶切り以上に鋭い。取り出しはスプーンや箸で。
- 缶を固定する:濡れ布巾の上に置くと滑らず、力が缶のフチに集中する。
- 軍手・タオルを活用:押し込む系の方法では手の保護を最優先に。
シーン別のおすすめ
自宅で急に必要になった
ステンレススプーンのこすり開けが安全確実。5〜10分かかりますがケガのリスクが最も低い方法です。工具箱があるならマイナスドライバー+ハンマーで時短も可能。今後に備えて100均のマルチオープナーをキッチンの引き出しに1本常備しておけば、栓抜き・コルク抜きの「ない!」も同時に解決します。
キャンプ・アウトドア
地面のコンクリートや平らな岩でこする方法が道具いらずで実戦的。仕上げはナイフやスプーンでフタを持ち上げます。キャンプ常連なら缶切り付きマルチツール(1000〜2000円)をギアに入れておくのが結局いちばんスマートで、荷物も増えません。
防災備蓄・停電時
備蓄の缶詰がプルタブなしなら、防災リュックに100均の缶切りを今日入れておくのが最善の備えです。それでも忘れていた場合はスプーン方式が屋内で安全に実行できます。暗い中での作業はケガのもとなので、懐中電灯やランタンで手元を照らしてから開けてください。
