ネクタイがないときの装い
急な葬儀で黒いものが手元にない、出張先に持ってくるのを忘れた、面接の朝に見当たらない――場面によって取れる手は変わります。ネクタイは「格を示す」役割を持つので、代用が許される場と、そうでない場をまず切り分けるのが先決です。
| 使えるもの | おすすめ度 | 近いポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|
| コンビニ・駅ナカ・紳士服店で買う | ★★★★★ | 本物がその場で手に入る | 営業時間の確認が必要 |
| ノーネクタイで襟元を整える | ★★★★☆ | 場によっては正解になる | 弔事と面接では避けたい |
| 同行者・宿・式場で借りる | ★★★★☆ | 格の合うものが借りられる | 相手に手間をかける |
| スカーフ・細めのストールを結ぶ | ★★☆☆☆ | 襟元の空きを埋められる | 格式ある場では通用しない |
| 市販のネクタイ | ★★★★★ | 本格的 | 黒い無地は一本備えておく |
ネクタイの代用品の選択肢
コンビニ・駅ナカ・紳士服店で買う
結論から言えばこれが最も確実です。弔事用の黒い無地は、大きめのコンビニ、駅構内の売店、紳士服店、スーパーの衣料品売り場で扱っています。斎場の売店に置かれていることもあります。
急ぐときは、向かう経路にある店を先に電話で確認すると無駄足を防げます。深夜や早朝は選択肢が限られるので、その場合は次に挙げる方法を検討してください。
ノーネクタイで襟元を整える
職場がクールビズを採っている、カジュアルな集まりといった場では、無理に代用するよりノーネクタイのほうが自然です。第一ボタンを開け、襟にアイロンをかけて形を整えるだけで、だらしなさは消えます。
ただし弔事、格式のある式典、就職面接では避けたほうが賢明です。「持っていない」ことより「場に合わせていない」ことが伝わってしまいます。判断に迷う場は、着けている前提で考えてください。
同行者・宿・式場で借りる
出張先ならホテルのフロントに聞いてみる価値があります。貸し出しを用意している宿もあります。葬儀であれば、式場の受付や親族に事情を話せば融通してもらえることが多く、これが最も無難な解決になります。
借りる以上は、汚さないよう気をつけ、その日のうちに返すのが礼儀です。黙って済ませるより、先に一言断っておくほうが印象を損ねません。
スカーフ・細めのストールを結ぶ
襟元の空きを埋めるという意味では形になりますが、ビジネスや儀礼の場では代わりになりません。カジュアルな装いとして意図的に選ぶなら成立する、という程度に考えてください。
特に弔事では、色や柄のあるものを首元に巻くのは場にそぐいません。格を求められる場面では、この選択肢は外して考えたほうが安全です。
市販のネクタイ
弔事用の黒い無地は、慶事やビジネス用とは別に一本備えておくと、急な知らせに慌てずに済みます。光沢の強いものや織り柄の目立つものは弔事に向かないので、つや消しの無地を選んでください。就活や面接では、紺やえんじの無地・小紋が定番です。
ネクタイの代用品で注意したいこと
- 弔事は代用しない:黒い無地を用意する。代用でしのぐ場ではない。
- 面接も同様に:身だしなみが見られる場。着けていく前提で準備する。
- 色と光沢を確認:弔事は光沢のない黒。慶事に黒い無地は不向き。
- 襟元だけでも整える:ノーネクタイを選ぶなら、シャツのしわを取る。
- 前日に確認する:当日の朝に探し始めると間に合わない。
シーン別に見るネクタイの代用品のおすすめ
急な葬儀・通夜
ここは代用せず、黒い無地を調達してください。コンビニや斎場の売店で手に入ることが多く、間に合わなければ式場で借りられないか受付に相談します。通夜は「急な知らせで駆けつけた」という性質があるため、色柄物を巻くより、事情を伝えて借りるほうが筋が通ります。
出張先で忘れた
まずホテルのフロントに貸し出しがないか確認し、なければ駅ナカや近くの紳士服店で買うのが早い解決です。訪問先がクールビズであれば、無理に用意せずノーネクタイで襟元を整えるほうが自然なこともあります。訪問先の服装ルールが分かれば、それに合わせてください。
カジュアルな集まり・会食
ノーネクタイで問題ない場面がほとんどです。ジャケットを羽織り、シャツにアイロンをかけておけば十分に整って見えます。襟元がさびしいと感じるなら、ジャケットのボタンを留めるだけでも印象が締まります。
