食洗機がないときの洗い物の負担を減らす
設置場所がなくて置けない、賃貸で工事ができない、故障して修理待ち――道具と手順を変えれば手洗いの負担はかなり減らせます。食洗機がしているのは「つけ置き」「高温での洗浄」「すすぎ」「乾燥」で、どの工程を手作業に置き換えるかで楽になる度合いが変わります。
| 使えるもの | おすすめ度 | 近いポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 桶・シンクでのつけ置き | ★★★★★ | 汚れが落ちて洗う時間が半減 | 長時間放置するとにおう |
| お湯で洗う | ★★★★★ | 油汚れの落ち方が段違い | 手が荒れやすくなる |
| 水切りかごで自然乾燥 | ★★★★☆ | 拭く手間がなくなる | かごの手入れが必要 |
| 工事不要のタンク式食洗機 | ★★★★☆ | 設置場所さえあれば本物 | 置き場所と給排水の手間 |
| 市販のビルトイン食洗機 | ★★★★★ | 本格的 | 設置工事が必要 |
負担を減らす方法
桶・シンクでのつけ置き
食洗機の予洗いにあたる工程を手でやる方法です。使い終わった食器を桶やシンクにためたぬるま湯に沈め、洗剤を少量落として10〜20分置くだけ。こびりつきが浮くので、その後スポンジでなでるだけで落ちます。
もっとも効果が出るのは、カレー皿やグラタン皿のような固まった汚れです。ただし長時間の放置は雑菌が増えてにおいの原因になるので、30分を目安に洗い上げてください。米粒や油が残った皿を一緒に沈めると全体が汚れるので、先に紙で拭き取っておきます。
お湯で洗う
食洗機の洗浄力の大きな部分は湯温にあります。40度前後のお湯で洗うだけで、油汚れの落ち方は水と比べて明らかに変わり、洗剤の量も減らせます。すすぎも早く終わるので、時間そのものが短縮されます。
お湯は手の脂も奪うので、続けると手荒れが出ます。ゴム手袋をはめて洗うと、熱めのお湯も使えて汚れ落ちがさらに良くなります。冬場は特に、手袋の有無で負担が変わります。
水切りかごで自然乾燥
食洗機の乾燥工程は、水切りかごに立てて自然乾燥させることでほぼ代わります。拭き上げの手間がなくなるうえ、ふきんの雑菌が食器に移ることもありません。立てて並べると水が切れて乾きが早くなります。
かご自体に水が溜まるとぬめりが出るので、受け皿の水は毎日捨て、週に一度は洗ってください。斜めに傾けて排水できるタイプや、シンクに渡す水切りラックは場所を取らずに使えます。
工事不要のタンク式食洗機
給水タンクに水を入れて使うタイプは、分岐水栓の工事が不要で賃貸でも設置できます。置き場所と電源さえ確保できれば、洗浄力は据え置き型と変わりません。
毎回タンクに水を入れる手間と、排水ホースをシンクに渡す配置が必要です。本体は意外と大きいので、購入前にカウンターの奥行きと高さを測っておいてください。
市販の食洗機
ビルトイン型はシンク下に収まって場所を取らず、据え置き型は分岐水栓の工事で設置できます。手洗いより使う水の量が少なく、高温で洗えるのが専用機の強みです。設置できる環境かどうかが最大の判断材料になるので、まず給水と排水、置き場所の確保から確認してください。
手洗いを楽にするコツ
- 汚れは先に拭き取る:ソースや油をキッチンペーパーで拭くだけで、洗う時間が大きく減る。
- 洗う順番を決める:グラス→箸→皿→鍋の順で、汚れの少ないものから洗うと水が汚れない。
- 調理中に洗う:煮込みの待ち時間に使った道具を洗えば、食後の量が減る。
- 洗剤は薄めて使う:直接かけるより、水で薄めた洗剤液にスポンジを浸すほうが量も泡切れも良い。
- ゴム手袋を使う:熱めのお湯が使えるようになり、汚れ落ちと手荒れの両方が改善する。
シーン別のおすすめ
毎日の洗い物を減らしたい
お湯で洗い、水切りかごで自然乾燥させる。この2つを習慣にするだけで、拭き上げの手間がなくなり時間が短縮されます。調理中の空き時間に道具類を洗っておけば、食後に残るのは食器だけになります。
こびりついた鍋・グラタン皿
つけ置きが確実です。焦げつきは水を張って少し沸かしてから置くと浮きやすくなります。力任せにこすると表面が傷むので、時間に働かせるほうが結果的に早く済みます。
来客後などまとまった量を洗う
桶にお湯と洗剤を張って全部沈めてから、順に洗っていくと効率的です。グラスから始めて油ものを最後にすれば、途中で湯を替える回数が減ります。乾燥は水切りかごに任せ、拭く作業は最初から予定に入れないでください。
