スケッパーがないときの生地の扱い方
パン作りを始めたいけれど道具を揃えていない、レシピにスケッパーと書いてあるが持っていない、1回のために買うか迷う――スケッパーの代用品は家にあるもので間に合います。スケッパーがしているのは「べたつく生地を台からはがす」「切り分ける」「まとめる」ことなので、薄くて適度なコシがある板状のものがあれば代わりになります。
| 使えるもの | おすすめ度 | 近いポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 包丁の背を寝かせて使う | ★★★★★ | 切り分けとはがす動作の両方ができる | 刃の向きに注意して持つ |
| プラスチックのカード | ★★★★★ | しなって台に沿う | 食品に使えるものを選ぶ |
| フライ返し | ★★★★☆ | 持ち手があり力を入れやすい | 厚みがあり細かい作業は苦手 |
| 牛乳パックを切って作る | ★★★★☆ | 好きな大きさに作れて使い捨て | 強い力には耐えられない |
| 市販のスケッパー | ★★★★★ | 本格的 | 金属製と樹脂製で用途が違う |
スケッパーの代用品の選択肢
包丁の背を寝かせて使う
最も手近な代用品です。生地を切り分けるときは刃で、台にへばりついた生地をはがすときは背を寝かせて滑り込ませます。1本で両方の動作ができるため、追加の道具が要りません。
刃物なので持ち方には注意してください。はがす動作では必ず刃を上に向け、背を台に当てます。まな板ではなく作業台の上で使う場合、台に傷が付くことがあるので、力を入れすぎないようにします。
プラスチックのカード
使わなくなったポイントカードや、お菓子の箱のプラスチック部分が使えます。適度にしなるので台のカーブに沿い、生地をきれいにこそげ取れます。樹脂製スケッパーに最も近い使い心地です。
食品に触れるので、洗って乾かしたきれいなものを使ってください。印刷が剥がれるようなものや、素材のわからない板は避けます。角が丸いカードはまとめる作業に、角が立っているものは切り分けに向いています。
フライ返し
持ち手がある分、力を入れて生地を持ち上げたり、まとめたりする作業が楽になります。ステンレス製なら生地の切り分けにも使えます。
厚みがあるため、台にぴったり沿わせて薄い生地をはがす作業は苦手です。シリコン製の柔らかいものはしなりすぎて力が伝わりません。細かい分割より、大きく動かす作業に向いています。
牛乳パックを切って作る
洗って開いた牛乳パックを10cm角ほどに切れば、即席のスケッパーになります。適度な厚みとコシがあり、使い終わったら捨てられるので後片付けも簡単です。
紙なので強い力をかけると折れます。硬い生地を切り分けるより、粉をかき集める、やわらかい生地をまとめるといった軽い作業に向いています。内側を使い、よく洗って乾かしてから使ってください。
市販のスケッパー
金属製は切り分けに強く、樹脂製はしなってボウルや台に沿うのでかき集めに向いています。パン作りを続けるなら両方あると作業が速くなります。目盛り付きの製品なら分割の目安にもなります。
金属製はまな板や作業台に傷を付けることがあります。大理石やステンレスの台では問題ありませんが、木や樹脂の台では樹脂製のほうが安心です。使用後はすぐ洗い、生地が乾いて固まる前に落とします。
スケッパーの代用品を使うときのコツ
- 打ち粉を先に振る:台と生地の間に粉があると、どの道具でもはがしやすくなる。
- 切るときは押し切る:引くと生地が伸びる。上から垂直に押し当てて切る。
- 濡らしてから使わない:水分が付くと生地がくっつく。乾いた状態で使う。
- 食品用のものを選ぶ:カードや板を流用する場合は、素材が分かる清潔なものに限る。
- 使ったらすぐ洗う:生地が乾くと固まって落ちにくくなる。
シーン別に見るスケッパーの代用品のおすすめ
パン生地を分割したい
包丁が最も確実です。垂直に押し当てて切れば、生地を伸ばさずに分けられます。等分にしたいときは、まず半分、さらに半分と切っていくと目分量でも揃いやすくなります。
台にくっついた生地をはがしたい
プラスチックのカードが向いています。しなって台に密着するので、薄くこびりついた生地もきれいに取れます。牛乳パックで作ったものでも同じように使えます。
ボウルの中の生地をまとめたい
樹脂製のカードかゴムベラが扱いやすい選択です。ボウルの丸みに沿ってくれるので、粉が残らずまとまります。フライ返しは硬くて曲面に沿わないため、この用途には向きません。
