炊飯器がないときのご飯の炊き方
故障して買い替えるまで数日ある、引っ越し直後で届いていない、一人分だけ炊きたい――家にある鍋でご飯は炊けます。炊飯器がしているのは「加熱」「沸騰維持」「蒸らし」で、火加減と時間を自分で管理すれば同じ工程を再現できます。
| 使えるもの | おすすめ度 | 近いポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 厚手の鍋・片手鍋 | ★★★★★ | 20分ほどで炊きあがる | 火加減を見ている必要がある |
| 土鍋 | ★★★★★ | 蓄熱性が高くおこげも作れる | 吹きこぼれやすい |
| 電子レンジ+耐熱容器 | ★★★★☆ | 一人分を手軽に炊ける | 吹きこぼれと加熱ムラに注意 |
| フライパン | ★★★★☆ | 底が広く短時間で炊ける | フタが合うものが必要 |
| 市販の炊飯器 | ★★★★★ | 本格的 | 保温のしすぎには注意 |
代用品の選択肢
厚手の鍋・片手鍋
最も確実な方法です。洗った米を30分ほど浸水させ、米と同量よりやや多めの水を入れて中火にかけます。沸騰したら弱火にして12分前後、水気がなくなったら火を止め、フタをしたまま10分蒸らせば完成です。
厚手で底が丸い鍋ほど熱が回りやすく、仕上がりが均一になります。途中でフタを開けると蒸気が逃げるので、音とにおいで判断してください。パチパチと乾いた音がしてきたら、水分が飛んだ合図です。
土鍋
蓄熱性が高く、火を止めた後も余熱で蒸らしが進むため、炊飯器よりおいしく炊けると感じる人も多い方法です。最後に少し強火にすると、おこげも作れます。
吹きこぼれやすいので、鍋の八分目までにとどめ、火加減を早めに落としてください。空焚きは割れの原因になるため、火にかける前に必ず水が入っていることを確認します。使用後は完全に乾かしてからしまいます。
電子レンジ+耐熱容器
一人分を炊くなら手軽です。深めの耐熱容器に浸水させた米と水を入れ、ふんわりラップをして600Wで5分ほど加熱し、続けて200Wで10分ほど加熱してから10分蒸らします。専用の電子レンジ炊飯容器も売られています。
浅い容器だと必ず吹きこぼれるので、容量の3倍ほどの深さがある容器を使ってください。機種によって加熱時間が変わるので、最初は少なめに設定して様子を見ながら足すと失敗しません。
フライパン
底が広いぶん水が早く蒸発し、鍋より短い時間で炊きあがります。フタつきのフライパンがあれば、専用の鍋がなくても問題ありません。少量を手早く炊きたいときに向いています。
フタに隙間があると蒸気が逃げて芯が残るので、サイズの合うフタを使うか、アルミホイルで隙間をふさいでください。底が薄いものは焦げやすいので、弱火の時間を長めに取ります。
市販の炊飯器
マイコン式、IH式、圧力IH式と加熱方式で仕上がりが変わります。一人暮らしなら小容量のもの、家族で使うなら保温性能も判断材料になります。ただし長時間の保温は黄ばみとにおいのもとなので、余った分は炊飯器に置かず冷凍するのが結局はおいしく食べる近道です。
炊くときのコツ
- 浸水は30分:吸水が足りないと芯が残る。冬場は1時間ほど取ると確実。
- 水は米の1.1〜1.2倍:鍋炊きは蒸発が多いので、炊飯器よりやや多めにする。
- フタを開けない:沸騰中に開けると温度と蒸気が逃げる。音で判断する。
- 蒸らしを省かない:火を止めてからの10分で、余分な水分が全体に行き渡る。
- 最後にほぐす:底から返して蒸気を逃がすと、べたつかない。
シーン別のおすすめ
故障して買い替えるまで
厚手の鍋で炊くのが最も安定します。慣れれば20分ほどで炊けるので、炊飯器の予約機能がない不便さ以外はほとんど困りません。数日分をまとめて炊き、1膳ずつラップで包んで冷凍しておくと、毎回炊く手間も省けます。
一人分だけ手早く炊きたい
電子レンジか小さめのフライパンが向いています。レンジなら火加減を見なくてよく、他の支度と並行できます。吹きこぼれを防ぐため、必ず深い容器を使ってください。
来客用においしく炊きたい
土鍋が最も仕上がりが良く、そのまま食卓に出せて見栄えもします。おこげを作りたいなら、蒸らす前に20〜30秒だけ強火にかけてください。炊けたら早めにほぐし、器や木の桶に移すと、底が蒸れて固まるのを防げます。
